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【簡単】長期金利上昇に伴い米国株価下落の理由

ここ数日、長期金利が急騰し、米国株のグロース株が下落しています。その理由について解説します。

長期金利はどのようにして決まるのか

長期金利とは、一般的には10年国債利回りを言います。長期金利は「マーケットの取引」、つまり市場で決められます。例えば、景気が良くなると判断されれば、株は買われ、安全資産である債券は売られて、長期金利は上昇します。

債券価格と株価の関係

債券価格が下がると(債券利回りは上昇)、株価が上がります。その理由の一つとして、例えば好景気等で市場の資金が株に流れて、株が買われて株価が上がるため、債券の価格が下がるということです。

ただし、2020年のコロナ渦における相場は、FRBがお金を大量に刷ることで、経済が低迷することを緩和していました。その関係で株価は上がり、債券価格も上がるということが起こっていました。ただし、最近は景気の回復が見えてきたため、バリュー株が上昇し、コロナ渦で上昇し続けたグロース株が下がっているということになります。

バリュー株とグロース株の関係

基本的な考え方として、安全な資産である国債が売られると、株は買われて株価は上昇します。しかしながら、ここ数日、長期金利が上昇することで、バリュー株は上昇する傾向にありますが、ハイテク等のグロース株の株価は下落トレンドです。その理由としては、長期金利の上昇局面では、グロース株の相対的な益回りの低さが嫌気され、バリュー株が買われています。実際、米長期金利の上昇ペースが加速した2021年2月以降、グロース株と、一般にPERの低い(益回りの高い)バリュー株の動きは対照的です。

まとめ

今後の経済状況として、①新型コロナのワクチンが徐々に普及して集団免疫が達成、②3月中旬頃に1.9兆円の経済刺激策が採用されれば、旅行・レジャー・買い物等の経済活動が活発化し、市場が回復(インフレが加速)すると見られています。そうなると、旅行・レジャー等に関連した航空やホテル関係のバリュー株の株価は上昇するが、昨年3月以降に上昇してきたグロース株が売られているということになります。

  • この記事を書いた人

いしたろう

▶一級建築士。
▶住宅の現場監督。
▶2019年に住宅購入。
▶S&P500を中心に資産運用中。
▶2038年にサイドFIREを
 目指しています。

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