資産運用

【-5%ルール】一括投資のタイミングについて


どうも、いしたろうです。

近々、FRBがテーパリングを始め、株価指数が下落したらタイミング良く現金を金融資産に投入したいと考えています。

残念なことにそのタイミングというのは誰にも分からないのが現実です。

ただ、今回紹介する-5%ルールを活用すれば、下落した良いタイミングで資金を投入できるのではないかと考えています。

背景

ここ1年くらいは金融市場に大規模な金融刺激策により資金が大量に投入され、株価も右肩上がりとなっています。

しかしながら、テーパリング(金融引締め)が開始されると市場が混乱し、株価は暴落する可能性があると言われており、資産運用をする上でキャッシュポジションを高く保っている状況です。

歴史的を振り返ると、2013年5月に当時のバーナンキFRB議長が資産購入の段階的縮小を当局が検討中だと明かし、不意を突かれた金融市場ではボラティリティー(変動性)が大幅に高まって、国債市場をはじめ国際金融市場に大きな波乱を巻き起こしました。

今回の金融刺激策に関してもどこかのタイミングでテーパリングを開始する必要があるため、その時に株価が下落した際には、毎月の定期買付にプラスで追加投資をしようと考えています。

そこで難しいのが追加投資をするタイミングです。

株価が下落する中で追加投資するのはメンタル的に難しく2020年3月のコロナショックの際には追加投資をすることができませんでした。

そこで、次回の下落相場では追加投資をするべく色々と調べたところ、YouTubeで投資塾のゆうさんが提唱している「-5%ルール」を知りました。

-5%ルールは、かなりシンプルかつ有効な方法と思い、今後の資産運用方法の一つに取り入れてみることにしました。

-5%ルールとは?

S&P500の指数の「金曜日の終値」と「翌週の金曜日の終値」を比較して、-5%以上下落しているようだと「買い」というルールです。

歴史を振り返っても1週間で-5%以上下落することは極稀です。

ニュース等の情報を基に判断するのではなく、-5%下落した時に機械的に買い付けるという投資ルールです。

この機械的に買い付けるというのが初心者でも実践し易いと思い、魅力に感じています。

過去の相場に当てはめるとどうなるのか?

2000年1月~2020年6月の相場で確認すると、-5%の下落は年に1.37回起こるが、-10%の下落は年に0.24回しか起きていません。

-5%以上の下落はなかなか起こらないので、追加投資のタイミングとして適しているのではないかと提案されています。

実際に-5%以上下落したタイミングというのは市場が下落したタイミングと多くなぶっており、追加投資するタイミングとしてはかなり良いタイミングではないかと思います。

積立投資か、一括投資か

次に積立投資と一括投資の併用による有効性を確認しています。

一括投資の積立金額は1年間分(毎月1万円なら12万円分)と設定しています。

2000年1月から2020年6月の間に毎週50ドルとし-5%以上の下落は28回ありました。

積立投資のみの場合

投資金額53,450ドル(毎週50ドル×1069週)となり、時価評価113,422ドル(112%)まで上昇します。

一括のみの場合

投資金額72,800ドル(2600ドル*28回)

時価評価187,561ドル(158%)まで上昇します。

積立投資+一括投資 の場合

投資金額126,250ドル(53,450+72,800)となり、

時価評価300,983(138%)まで上昇します。

運用益だけで考えると一括投資のみが+158%となり、

一番良い結果であると言えます。

しかしながら、もしかしたら年間で1度も投資するタイミングがないという

可能性もありますし、現金を持っていると複利の力を活かせない可能性もあります。

なので、積立NISAやジュニアNISAといった税制優遇制度を活用した定期積立は今までとおり継続したいため、「積立投資+一括投資」を基本方針としたいと思います。

-3%ルールや-4%ルールではダメなのか

次に買付けるタイミングについて、5%ではなく、3%や4%の下落ではどういったパフォーマンスになるのでしょうか。

-3%ルールの場合

2000年1月~2020年6月の間に-3%以上の下落は86回あったそうです(1年あたり4.2回発生)。

ちなみに、-5%以上下落したは28回(1.37回/年)。つまり、投資機会の回数は約3倍となる。

-4%ルール

2000年1月~2020年6月の間に-4%以上の下落は53回あったそうです。

評価損益は-5%であれば28回、-4%であれば53回、-3%であれば86回の一括投資のタイミングがありました。

評価損益でいうと、-5%であれば138%、-4%であれば143回、-3%で139%となり、同程度の結果となりました。

-3%の方が分散が効いているように思えますが、そもそも毎月の定期積立で時間分散は図られていることを鑑みると-5%で良いと思います。

結論

-5%ルールは誰でも手軽に実践できる素晴らしい投資手法ではないかと思います。

よって、今後はテーパリングが起こったから追加投資するのではなく、-5%下落した時に投資信託でS&P500に100万円追加することにします。

ただし、平均で年に1.37回のため、今年だけでは1~2回、多くて3回ほどなので、現金比率を下げたい私としては、100万円という投資金額を上げる可能性もあります。

また、毎月の積立NISAやジュニアNISAによる定期積立は継続させ、リスク分散を図りたいと思います。

準備は整いました。

いつでも下落、お待ちしております。

最後に、投資は自己責任でお願いします。

  • この記事を書いた人

いしたろう

▶一級建築士。
▶住宅の現場監督。
▶2019年に住宅購入。
▶S&P500を中心に資産運用中。
▶2038年にサイドFIREを
 目指しています。

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